麺屋 龍壽(りゅうじゅ) - 天王(ラーメン)

ラーメン

天王の「麺屋 龍壽」は一食の価値あり。

投稿日:2016年10月2日 更新日:




近ごろ話題のラーメン屋、麺屋 龍壽 (メンヤ リュウジュ)に行ってみました。

店に到着すると大行列におじけづきそうになる。やめとこか・・・?いや、これだけの行列店を食べないほうが後々後悔する。並ぼ。結局食べ始めるまで1時間ぐらいかかりました。

券売機で“おすすめ”とあった「特製芳醇中華そば塩(950円)」のボタンを選択。そして出てきたラーメンは・・

なんとも整然とした麺相。具材の配置が不等辺三角形をなしている。店主は絵心がある方なのか。バランス感覚、感じます。スープは少ない気がするけど。スープ、惜しまずに欲しい。

丼に顔を寄せると、うん、イイ香り。というよりも香りが立ち込めている。たっぷりのいろんな油とキノコの香り。いい感じ。麺はパツンとした食感。スープもおいしい。

具材はどれも凝ったつくり。口に入れると冷たいなんてこともない、すべて温められている。このひと手間がありがたい。せっかくの美味しいラーメンも、具材が冷たいと興ざめだ。

でも最近のラーメンって、なんでこういう蕎麦みたいな麺が多いのかな。もうちょっと弾力があるほうが、個人的には好み。

なんだかんだで完食。おいしかった。最初に見た麺相と同様、整然とした味。雑味排除。

これだけの行列をさばくため、オペレーションも整然としている。効率的で合理的。よく考えられた店。

だけど・・・なんかスッキリしない気分。なんでかな〜と考えていたら、昨今のクルマ事情が頭に浮かびました。

最近のクルマには「アクティブ・サウンド・コントロール」という技術が搭載されている。これは「電子化したエンジン音を車内スピーカーから流す」という技術。なんでそんなことするのか?

今どきのクルマは、環境対策としてエンジン音や走行音を抑えなくてはなりません。たとえば騒音に関する法規制をクリアするには、エンジン音を静音化して静粛なクルマを作る必要があります。

でもクルマ好きのドライバーは愛車のエンジン音にうっとりしたいもので、ここに矛盾がある。

メーカーは苦肉の策で、電子的に合成したエンジンのサウンドをスピーカーで車内に流すようにしました。これで静粛性とスポーティサウンドを両立したクルマの出来上がり。

BMW、レクサス、スカイライン、プジョー、ホンダ・・さまざまなメーカーがこれをやっています。

でも・・・やっぱり不自然。どうしたって二律背反。なんか虚しい感じがしてしまいます。

それで話を戻すと、的外れかもしれないけれど、こちらのお店のラーメンもちょっと似た感じの印象を持ったのです。

雑味を排除したキレイな味のラーメン。それは確かにおいしい。濁りのないキレイな味がする。

でも雑味を排除する工程でさまざまな「香り」「コク」「旨み」「食べごたえ」が失われる。今度はそれらを補うために、過剰な油、香味食材を用いる。。

でもそれってやっぱり自然じゃない。引き算と足し算でできたラーメン。

ぼくがふと食べたくなる領家の「ラーメンQ」とか丸塚町の「味佳」とかは、ラーメン一杯食べたらちゃんとラーメン一杯ぶんの質量を感じます。

一方、引き算と足し算でできたラーメンは、食べ終えても一杯分の質量が感じられません。心にズシンと来ない。。

もう一度言っておくけれど、麺屋 龍壽のラーメンは大変おいしいです。一食の価値あり。でもその一方で、上に書いたようなことも頭をよぎったのでした。ご意見さまざまと思いますが、ぼく個人の感想ということでご容赦ください。

おいしかった。ごちそうさまでした。

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